こんにちは!
今回は、初めてのモルディブ生活シリーズ「初めてのインターンシップ生活」の後編をお話させていただきます。
このシリーズを書くときは、モルディブに住み始めた頃の新鮮な気持ちが蘇りウキウキしちゃいます^^
それでは、初めてのインターンシップ生活・後編では何が起こるのでしょうか?Hitomiは無事に働けるのでしょうか?
お仕事の内容
まず、私がインターンシップとして体験したお仕事は、ゲストリレーションオフィサーです。
コンシェルジュのようなお仕事と言えば良いでしょうか。お客様へ到着〜滞在中〜出発まで、あらゆる場面でサービスを提供するようなお仕事です。
しかし、バトラーとは異なります。バトラーは担当のお客様にずっとサービスを提供しますが、ゲストリレーションオフィサーは担当のお客様はいません。(リゾートホテルによって定義が異なりますが。)
これらの仕事内容も、リゾートホテルによって異なります。
とりあえず、リゾートホテル内では、特にお客様と接することが多い職種です。そして、インターンシップでしたが、実際には正規雇用のスタッフと何も変わらずに勤務していました。
では、どのような生活になったのかは、続きをご覧ください!
1〜2カ月目:とにかく驚きばかり
右も左も分からないリゾートホテル島での生活が始まりましたが、運良くルームメイトがめちゃくちゃ優しい!とりあえず、どのように生活をしていくのか彼女に教えてもらえば何とかなりそうです。
そして、早速、制服が出来あがればお仕事の始まりです!
リゾートホテル内に仕立てをするスタッフがいて、制服も採寸後に作られます!
ホテルでの仕事はほぼ未経験。日本にいる時に、ホテル系のお仕事はホテルで開催されるパーティーのウェイトレスを経験しただけです(アルバイト)。
そんな、初めてのホテルでのお仕事は、とにかく驚いてばかりの始まりとなりました。
フレンドリーすぎる!
最初に何に驚いたかというと、人がフレンドリーすぎることです。
所属するフロントオフィスには、
- モルディブ人
- インド人
- バングラデシュ人
- オーストリア人(ルームメイト、同じくゲストリレーション)
- フランス人(同じくゲストリレーション)
- タンザニア人(フロントオフィスのボス)
というメンバーがいたのですが、やはり大多数はモルディブ人です。
同僚のルームメイトやフランス人女性がフレンドリーで、仕事を教えてくれるのは有り難いです。
しかし、仕事を覚えるのに余裕がない私を嘲笑うかのように(笑)、寄ってたかってくるモルディブ人達。
あのフレンドリーさには、とにかく驚きと戸惑いばかりでした。慣れれば優しくて良いのですが、慣れるまでは「やめてくれ〜!」という感じだったのです。
マニュアルは無し
そして、肝心なお仕事ですが、新人用のマニュアルのようなものはありません!
「見て覚える」
それだけでした。もちろん、ボスも同僚も教えてはくれますが、何もルールやマニュアルが無いというのには驚きました。
ホテル業務の経験がない若造なのに、高級モルディブリゾートに来ているお客様にどう対応するのか!ひたすら、見て覚えるしかありません。。
ここは日本じゃないんだ!何でもきっちりしている国ではないんだ!と自分に言い聞かせていました。
ぶっつけ本番
お仕事を始めて数日経ったところで、同僚に「チェックインやってみる?」と言われました。
このリゾートホテルのチェックインでは、
- 水上飛行機からお迎え
- バーでのチェックイン+リゾート案内
- お部屋へのご案内
という業務をしなければいけませんでした。
心の中では「いやいやいやいや。まだできるわけないーー!!」
仕事内容をそんなに覚えてもいないし、ちゃんとお客様の対応ができるかも分からないのに!無茶振りです。
同僚についてもらって何とかやってはみましたが、ひどい有様だったでしょう。。
他にも、まだしっかり仕事ができない私をフロントに1人にしたりすることも。そのように、多々ぶっつけ本番させられました。
日本の高級ホテルでは、新人にぶっつけ本番はないだろうなな〜と今でも思っております。(だって、クレームになりかねませんよね?)
当時、勤務したリゾートホテルへお越しになっていたお客様は、ほとんどヨーロッパの方でした。日本人のお客様は少なかったので、ほぼ英語のみで仕事していました。
3〜5カ月目:ムカつく!けど楽しい!
そんなこんなで、ぶっつけ本番をこなしていると、3カ月目くらいには一通りの仕事は最低限こなせるようになりました。(自分ではそう思っている。)
お客様とお話することも、少しずつ慣れてきて楽しくなってきました^^
そのように自分に少しだけ余裕が出てくると、気づいてきたのは、モルディブ人がいかに仕事をサボっているか。笑 もちろん、モルディブ人みんなが仕事をサボるわけではありません。でも、多いんですよね^^;
仕事に遅れているから電話をすると「今行ってるから!」という返答をするモルディブ人。
しかし、たいていの場合は自室から出てもいないのに、そういう返答をするのです。。
しかし、そんなムカつく気持ちも、もっと英語を上達させるモチベーションとなってくれました!なぜなら、文句を言ってやりたいから。笑
当時、このムカつきからくるモチベーションが大きかった気がします。
英語で夢を見れた
働き始めて、ちょうど3カ月目くらいの時に、人生で初めて英語で夢を見れたんです!
それほど英語を話すことに慣れてきたんだなって思い、ちょっと嬉しい思い出です。
苦手なお仕事
業務を最低限こなすことができるようになってはきましたが、それでもなるべく避けたい苦手な業務がありました。
今になれば、経験しておいてよかった!と思いますが、当時は苦手で苦手でしょうがなかったのです。
電話対応
何としてでも避けたかったのは、電話対応。
当時、まだまだ多国籍のアクセントがある英語を聞き慣れていないため、電話越しでの会話がとにかく苦手でした。。
なので、実は密かに、フロントで電話に出ることをどうにか避けていた私。(ダメすぎるインターンシップ生。)
しかし、ボスには気付かれていたようで、「電話に出ないと辞めさせるぞ!」と怒られ、少しずつ電話を取るようになりました。笑
やはり、練習あるのみですね。回数をこなせば、だんだん慣れてくることができました。
カクテルパーティー
電話対応の次に苦手だったのは、カクテルパーティー!
モルディブのリゾートホテルでよく開催される、カクテルパーティー。
リゾートホテルのマネージメントとお客様が交流する場で、無料のカクテルやフィンガーフードが提供されます。カジュアルな立食パーティーのようなものです。
私が勤務したリゾートホテルのカクテルパーティは、毎週木曜日に開催されていました。そして、マネージメントとゲストリレーションオフィサーが参加しなければいけません。
私がしなければいけないことは、「ひたすらお客様とお話する」以上!
20歳の若造では、異なる国からお越しになるお客様と何を話したらいいのか分かりませんでした^^;モルディブの知識も少ないし、話題の棚が少なくて。
たまに、お話がお好きなお客様にあたると、話題の少ない私でも救われました。しかし、毎回そのようなお客様に出会えるわけでもないので。
しかし、これも場数をこなすごとに、話題の棚が増えていくものです。だんだんとモルディブの知識も増えていきますしね!
たまに日本人のお客様がいらっしゃるときは、逆にゆっくりお話ができるので楽しみでした!
6〜10カ月目:楽しめるようになってきた!
モルディブ生活も半年経ってくると、仕事・生活にも慣れてきました。リゾートホテル島生活や仕事の楽しみを分かってきた頃です。
同時に、自分の未熟さに気づくようにもなった時期でした。もっと仕事をできるようになりたいな〜と悔しくなることも。失敗を何度もして、お客様に怒られもしました。
そのように、お客様にご迷惑をかけてしまったことは、今でも記憶に残っています。そんな失敗をしないようにと、精進する毎日です。
辛いことはないの?
インターンシップ生活も半年を過ぎた頃に、日本人のお客様に質問されました。
「モルディブで働いていて、辛いことはないの?」
辛いことですか?
あれ?私、辛いことってないかも!
その質問をされるまで、考えたことがなかったのです。必死に毎日過ごしていて、同じ質問を自ら投げかけたことがありませんでした。
そして、質問の答えを考えてみると、ぱっと思い浮かばなかったんです。辛いことが。
買い物へいけないこと、お出かけできないこと、小さな島に住むこと、など浮かんできそうですが、全然辛いことが思い浮かばないのです。
その時に、ずっしりと感じました!私って、モルディブ生活楽しんでいるんだ!と。
ダイビングやスノーケリング
その他にも、少し気持ちに余裕が出てきたおかげで、モルディブだからこそできるアクティビティを楽しむようにもなりました!
早朝シフトを終えた後に、スノーケリングツアーへ参加したり。ダイビングの免許も取りました^^(ペーパーダイバーのままなのですが。笑)
気持ちに余裕ができたからこそ、モルディブの自然も満喫できる生活になりました。
価値観がごろっと変えられた10カ月
こうまとめていると、10カ月があっという間に終わりましたね。まぁ、実際でもあっという間に感じた10カ月でした。
そして、インターンシップ生活を終えてみると、私の価値観はごろっと変わっていました。
楽しいと思える仕事を見つけられたこと、便利じゃない場所でも住めることに気づいたこと、これらは自分でも驚く発見でした。まさに、ターニングポイント。
このインターンシップを体験していなければ、今現在のモルディブ生活も無いですね。本当に、あの時勇気をふり絞って行ってみて良かったです^^
帰国後は、すぐに大学へ復学しました。
そこまで都会の場所では無いですが、それでもバスに乗って通学するのが苦痛になっていました。笑
そして、黒く焼けすぎて、友達に気づいてもらえなかったのは笑える思い出です。
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